ブラック企業の大きな特徴は3つ。

ブラック企業には大きな特徴がある。今まではざっくりとした概要のお話だったが今回から私の経験からもう少し細かく話していこうと思う。

 

ブラック企業のその大きな特徴として3点あげられる。

 

1、経営者・上層部に起因する問題
2、組織の欠陥
3、給与・待遇の問題

 

以上の3つだ。これもWikipediaから転載させて頂いたのだが、ものすごく共感が出来る部分が多い。やはり天下のWikipedia。ものすごくよくまとめられている。

 

まずは「1、経営者・上層部に起因する問題」からお話しすることとしよう。この中身を紐解いていくと
・責任感の欠如
・末端従業員の犠牲と大量消費を前提とした経営
・周辺人物や交友関係が原因の労働環境の悪化
・会社の宗教化
この4つがブラック企業の特徴「1、経営者・上層部に起因する問題」だ。

 

この項目の中で私が特に気になる点は「責任感の欠如」と「末端従業員の犠牲と大量消費を前提とした経営」だ。私が就職した会社でもこの2つはドンピシャで当てはまる。

 

ブラック企業では半ば確信犯的に、常にパワハラが繰り返され、それは指導の一環だと言い切る文化がある。そういう上司はクラッシャー上司と呼ばれるのだが、ブラック企業ではこのクラッシャー上司がとてもない権限を持っている場合が多い。

 

そして責任を見事にまでなすり付ける。自分の立場を守る為だけに、部下の責任だと無理くり押し付ける。そして上層部の会議では、自分の体裁を守る為にクラッシャー上司の都合のいいように報告する。

 

長年働いている経験者にならまだしも、何も知らない新人の部下にでさえ、全面的に責任を押し付けるのだから入社して間もない新人はたまったもんじゃない。守り盾が一切ないのだ。

 

それにもかかわらず、部下への教育は適当。全くと言っていいほど教育はされない(だが上層部の会議ではきちんと教育していると報告している)。だから部下は育たないし、優秀な人材は見切りをつけ、すぐにやめていく。慢性的にこのようなことが繰り返されるのだが、外にばかり目を向けている社長はその状態を認識をしておらず対処をしようともしない。

 

いや、認識はしているのだろう。対処もしているのだろうが、そもそもの発端である責任者が、そうであるので根本的には改善されることがない。なぜなら都合がいいことだけを報告し、都合の悪いことはうまいように隠蔽するからだ。

 

そして何故だかわからないが、社長は一応はその責任者を信頼はしているという変な構図。まあそんなクラッシャー上司でも一応は仕事が出来るのだから社長からすれば、クラッシャー上司の発言はわりと説得力があるのかもしれない。まあ、部下を育てることが出来ない時点で仕事ができる・・・というのもおかしい話だが、プレイヤーとしては優秀だったりするわけだ。

 

だからこそ一応の信頼はある。

 

ちなみに、ブラック企業の上層部でもない私がどうしてこの「都合のいい報告」に気がついたかというと、何かがおかしいと思い、どのように上層部に報告されているのかとさりげなくきいたことにより発覚した(みんな馬鹿だから、末端の下っ端でも機密情報にあたる会議の内容をわりとスムーズにきくことが出来た)。詳細についてはここに書き記すことは出来ないが、それは事実とはほど遠い、事実にかすりもしない自分の体を守る為の報告内容だった。しかも一回だけじゃない。何度もだ。

 

私の就職したブラック企業の社長は、自分の会社がブラック企業だという自覚症状はなく世間一般的に言えば、かなりの問題はあるものの人としてはわりとまともだった(会社の数字を理解しておらず、ヴィジョンだけが先行し外にばかり目を向けている社長でもあっただが・・・)。ちなみに、同族経営の会社でもあり、権力は社長が一番強い。

 

そして、週に一回ほど、上層部の会議(報告会)が開かれており、そこで現在の部の状況などを報告することになっていたのだが、まあそこで報告される内容には偽りがありまくる。俗にいう隠蔽体質だ。自分の都合の悪いことは隠す、隠す、どうしようもなく隠す。

 

一例を挙げさせて頂くと、例えば部下の教育についての進捗状況を話す報告の場のことについていえばこんなことがあった。
建前上は、部下の相談にのる会が催されたのだが、フタを開ければ、メシを食いながらのただの詰め会。それも仕事とは一切関係のないところで激詰めされるという始末。その場で仕事の話は一切出ず、クラッシャー上司の不満や愚痴、英雄談(俺はこんなにすごい)をきかされた挙げ句の果てにお椀の持ち方が気に入らないと激しく叱咤。食べ方が気に入らないと罵倒。部下が気を使い一応は相談してみるものの棄却。

 

上層部の会議での報告内容はこうだ「部下からありがとうと言われる程、良い会だった」以上。終わっている。
1、経営者・上層部に起因する問題
・責任感の欠如
・末端従業員の犠牲と大量消費を前提とした経営
・周辺人物や交友関係が原因の労働環境の悪化
・会社の宗教化

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