【ブラック企業体験談】転職者のほとんどは実は失敗しているという転職市場の現実を見た方が良い。

Kは私に言った。

 

「実は入社してすぐの一ヶ月から二ヶ月目の間。私は会社を本気で辞めようと思っていました。けれども今辞めたとしても、私を雇ってくれる会社なんてないでしょう。いや、ないとは言い過ぎかもしれません。もちろん転職することは可能でしょう。でも限りなくゼロに近い。

 

ただでさえ、こんなに景気が冷え込んでいるんです。大手企業はどこもリストラしている時代です。人件費をカットする時代なんです。

 

それなのに、入社後二ヶ月足らずで会社を辞めたとしても何処にも雇ってもらえませんよ。悔しいですがそれが現実です。根性がない、続けられない、すぐに辞める・・・・なぜ数ヶ月で会社を辞めたのか・・・これらはどんなに具体的に説明してもわかってもらえるものじゃありません。実際に経験していない人にわかってくれって言う方が無理がありますからね。よっぽど筋の通った話をしないと聞く耳さえもってもらえませんよ。

 

だから残念ながら中身よりも何よりもどれくらい長い期間その会社に所属したのか・・・それによって転職は大きく左右されます。さらに分が悪いことに、僕は年齢があなたより上だ。20代のように、それほいと手軽に転職できる年代はとうに過ぎています。こんな短期間で会社を辞めたら、正社員として社会復帰できない可能性も高い。正社員として雇うのであれば、よっぽど人に言える経験をしていない限り、企業は新卒をとりたがりますからね。

 

私は転職に失敗した。それは間違いありません。転職する者は、どこかしらに不満があって会社を辞めてきています。それは仕事内容や給料、待遇面、でも最も多いのは人間関係でしょう。

 

満足していれば誰も転職なんてしませんよ。満足しているのになんとなく転職するなんて言うのは馬鹿以外の何者でも無いですからね。

 

企業側もそれはわかっている。わかっていて面接をし、採用するんです。面接ではお互いが良いところを言い合う。いい面をみせようとする。魅力的な言葉をお互いにぶつけ合い、駆け引きをする。

 

でもね・・・どうやってその企業がブラックだと判断すると言うのですか。結局のところ、入社してみないとわからない。どんな仕事をして、どんな業務内容で、どんな人が働いていて、どんな上司の下で働くのか・・・入社する前に全てを把握するなんて不可能なんです。たった30分や1時間の面接で一体何がわかると言うのです。そんなの無理ですよ。見分ける方も難しい。

 

ブラック企業を見分ける方法なんて何もありません。結局は運です。私もこのブラック企業以外にも数社から内定を頂いていました。考え抜いた上にこの会社に転職したんです。それでもやっぱりブラックだった。運が悪いとしか言いようがありません」

 

Kのいっていることはある意味正しいと思う。転職は非常にリスクが高い。おそらく成功する転職なんて全体の数%にも満たないのではないかと思う。ほとんどの転職者が不幸になっていく。幸せに転職する者なんていったいどれくらいいるのか・・・・。それなのに転職サイトでは転職成功例を装い、商品価値を高め、人々を流動的に転職させるようしむける。それは転職をさせることによってお金が動く市場だということが大きく関係している。そう考えると人材系含め転職市場は、甘い言葉で職を売る、ある意味夢を売る商売なのかも知れない。

 

つづきはこちらから【ブラック企業体験談】私が転職したブラック企業は常に混沌としており、個人商店の集まりのような社風だった。

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