その日私は意気揚々としていた。
これからのことを考えると、いても立ってもいられなく私は半ば興奮していた。そう、私は今日から、ある会社に気持ち新たに転職することになっていた。
一流企業からの転職。私は本気でこの会社を変革し更なる飛躍に導いていこうと思っていた。
私が転職した会社は創業数十年の老舗企業。経営者が変わったことで企業の成長率は目覚ましく、卸売業で毎年120%の成長率を記録していた。経営計画は数年先まで用意されており、その計画に向けて毎年細かくやるべきことが明確にされていた。
「すごい会社だな」その時はそう思っていた。その会社に転職できることを少しばかり誇りに思っていたほどだ。今後更に伸びていくことは間違いないと思ったし、間違いなく成長率は加速していく・・・素晴らしい企業にさえみえた。
しかもその企業は一般的に名前が通っているとは言えない企業。このタイミングで出逢えたことは何かの縁に違いない。私はとても運がいい。私は何か宝物を発掘したような気分でいた。
これまで築いてきたキャリアは決して満足できるものではなかった。大企業ならではの派閥や、しがらみ。その全てに私は疲れ切っていた。こんな会社で一生を終えるのか・・・そう考えるとなぜだか自分がむなしい気分になった。
俺の人生ってなんなのだろう・・・俺の人生はこんなはずじゃない。
だから私は転職を決意した。
しかしそれがまさか、その後の転落人生に繋がるなんて・・・その時は思ってもいなかった。
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