【雑感】豊かになるということは同時に貧しさを抱えてしまうことなのかも知れない

お金がすごく無かった時代。本を買う余裕が無かったので本屋でむさぼるように立ち読みして情報を仕入れていた。

お金に余裕が出来てから、本屋にいる時間がもったいなくなり、買いたい本を迷うこと無く買い情報を仕入れるようになった。

でもどうしてだろう。お金がなかった時代に本屋で立ち読みして情報を仕入れていた時の方が圧倒的に情報が濃かった気がする。購入して読むことで明らかに情報収集量が増えたはずなのに、何故か、心に残る本に出会うことが少なくなってしまった。

それは心の豊かさの問題なのか、気持ちの問題なのか・・・わからない。わからないけれども、明らかに情報を仕入れるという行為において質が落ちてしまった気がする。

もちろんそんな中でも心に残る本はあるが、明らかに以前と比べて心に残る本に出逢う確立が少なくなってしまった。

お金に余裕が無かった時でも、もちろん本を購入することは多々あった。あったけれども一冊選ぶのにいつも真剣勝負だった。だからなのか、その頃購入した本には思い入れがある本が多い。さらに今読み返してみてもハッとさせられるような内容のものが多い。

豊かになるということは、どこか知らぬうちに貧しさを抱えてしまうことなのかも知れない。

なぜか、そう思った。