【ブラック企業体験談】私が転職したブラック企業では、人事でさえわからない謎の給与明細を発行していた。

ブラック企業に転職してしまったことはわかっていた。しかし、当時の私はブラック企業と言えどもすぐに辞めるわけにはいかなかった。私は自分の力でブラック企業を健全な企業に変えることが出来ると思い込んでいたし、なによりも今辞めてしまったら経歴に傷がつく。おそらく再就職もままならないだろう。当時の私はそう思っていた。

 

しかし、何よりも私を踏みとどまらせたのは、私はそのブラック企業に成長の可能性をみつけていたことだった。それは内部はゴタゴタなのにも関わらず年次120%の企業成長率。さらに、今後の仕事の幅と言う意味ではまだまだやれることが多く、間違いなく自分で会社を作っていくことが出来るという仕事としての魅力、さらにそれらの経験は今後生きていく上で必ず多大なる財産になり、この貴重な経験は今しか積むことが出来ない、そう思い込んでいた。

 

年次成長率120%・・・この辺りの数字のからくりは後々明らかになるのだが、当時の私は、成長中の企業なのだから内部に多少の問題は避けられないだろうと思っていた。実際はその問題が多少ではなく多大であったのだが、入社してすぐの私にはそこまでを見抜く力はなかった。また、企業文化や企業体質は変えることができたとしても、どんなに力のある人間だとしても、個々の企業が持つ企業の性質や性格を変えることはよっぽどのことがない限り出来ない。その当時の私はそれを理解していなかった。

 

とにかく、入社して半月も経つと、私にとってはじめての給料日が訪れた。しかし、私はその給与明細をみて愕然とした。まず基本給が想像以上に低かった。基本給の横に意味の分からない、手当1、手当2、手当3、手当4・・・の表示。過剰な手当の多さに私は理解に苦しんだ。面接の時に聞いている話と明らかに違う。

 

私は初めて見るその給与明細の意味を理解することが出来ず、ブラック企業人事担当者である村田に質問をした。しかし返ってきた返事は「わからない」だった。なんと人事でさえ理解していないという。人事が説明できない給与明細とは一体どういうことか。私は意味が分からずその質問を掘り下げブラック企業人事担当者の村田を追求した。すると給与に関しては外部の会計事務所に任せてあるとの返事だった。

 

おそらく基本給が低い主な理由は、賞与や退職金の問題、さらに基本給を減額するのは難しいが手当を減らすことは比較的容易であることだと思う。

 

しかし、私はブラック企業人事担当者の村田に、面接のときと給与の条件が違うと食って掛かった。しかし村田は給与に関しては外部に任せている為わからないとの一点張りだった。村田の言葉や表情を見る限りでは本当に給与について理解していないのだろうなと思った。それにしても、大事な給与を外部に委託している?・・・私はブラック企業人事担当者の村田の言葉を理解することが出来なかった。

 

実は、条件面での食い違いは今回が初めてではなかった。その他にもこの短期間でたくさんのきいていない話があり、条件の食い違いがあった。

 

さらに、それらはこの先どんどん膨れ上がっていき、大きく乖離していくことになる。

 

 

つづきはこちらから【ブラック企業体験談】私が転職したブラック企業では、祝日はおろか、そもそも休みという概念もなく365日働かされた。

3件のコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です