【ブラック企業体験談】私は密告者の流した情報により、クラッシャー上司と対峙することになる。

以前少しだけ紹介した、ブラック企業の物流から営業に配属になった”密告者”斉藤は、本当に私たちに様々な情報を教えてくれた。
それは”密告者”斉藤が物流から営業に上がってきたという部分が大きい。なぜ物流から営業に上がってくると様々な情報が得られるのかというと、物流では様々な情報が毎日のようにやり取りされる。それは噂レベルの話から、事実に基づいた情報まで様々だ。

 

物流は営業のことを、仕事をしない集団と考えており、それなのに偉そうに指示してくる営業に対して反発心を抱いていた。表向きは、平静を装っておきながら、実は裏では営業の陰口を叩く・・・そんな、どこの会社でもあるような現象が私が勤めたブラック企業でも起こっていた。

 

しかし、物流組は結束力が強く、営業のようにほいそれとすべての情報を上にあげはしない。もちろん一般的な企業に比べてなんでもかんでも上にあがる現象は物流でも存在するのだが、営業部ほどではなかった。

 

それは物流には一応のリーダーがおり、営業と比べれば、組織として機能していた面が大きい。きちんと部下をまとめる者がおり、頼りにされる兄貴分的な存在がおり、体育会系の縦社会の文化が良くも悪くもしっかりと根づいていた。

 

そんな環境で育った”密告者”斉藤は、諏訪と同じく期間限定社員だった。もちろん正社員としてブラック企業に所属していることには間違いないのだが、実家の家業を継ぐ為に、諏訪と同じように数年だけ、ブラック企業にお世話になっていた。

 

斉藤は、私よりもかなり若い社員であったが、自分の意見を持ち、間違っていることは間違っているとしっかりと言っていたし、天性の誰にでも好かれ、かわいがられる性格も持ち合わせており、人としてとても魅力的な存在であった。

 

だからこそ、営業と物流、双方の間に立ち、お互いの情報をうまい具合に吸い上げ、私たちに情報を落とし込んでくれた。そしてそんな”密告者”斉藤の吸い上げた情報を元に私はこの後クラッシャー上司と対決をすることとなる。

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